吸入薬の正しい使用法が分かるアプリ「吸入レッスン」のご紹介
吸入薬は、気管支喘息の方の多くが使用されているおくすりです。
毎日定期的に使用し喘息の状態をコントロールしている方が多いと思いますが、吸入薬を正しく吸い込むためにはちょっとしたコツが必要です。
そこで、こちらのアプリ「吸入レッスン」をご紹介したいと思います。
アプリ「吸入レッスン」について
このアプリは、日本大学呼吸器内科の伊藤玲子先生よりご紹介いただきました。
どなたでも簡単に動画で「吸入方法」を確認することができます。
- 誰でも無料
- iPhone、iPadで使用できる
- レイアウトが少しずれるが、他のデバイスでも見れる
- 日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野により運営管理されている
その他、くわしくは日本大学医学部のこちらのページをご覧ください。
吸入薬を正しく使用することは、おくすりの効果を最大限引き出し、回復力を高める手助けをすることにつながります。
気管支喘息は日々のケアがとても大切な疾患です。
吸入薬を処方されて間もない方は自信を持って扱えるように、慣れている方も「自分流」の方法になっていないか、是非一度ご視聴いただければと思います。
症状がないか、あっても軽微な症状のみの「寛解状態」を目指していきましょう。
アプリ「吸入レッスン」の使い方
アプリの使い方は簡単です。
アプリ、と言っていますがダウンロードの必要はなく、↓こちらのリンクからアクセスしていただくだけで使えるようになっています。
リンクからアクセスすると、下のような画面になります。
この画面から、ご自身がお使いになっている吸入薬を選択すると、動画を視聴することができます。
動画を最後まで視聴すると、復習テストに挑戦することができます。テストは全部で7問です。
小3の長女(アドエアエアゾール使用中)に動画を見せ、テストに挑戦してみたら7問中6問正解でした。お薬を吸うタイミングのところが「思ってたのと違った」そうで、見せてみて良かったなと思いました!
復習テストは、間違えたところをもう一度やり直すことができます。全問正解したら最後に「吸入マスター」の称号をもらい、「やったー!」と喜んでいました笑。
アプリ「吸入レッスン」を活用して正しい吸入療法習得を
このアプリは、日々の診療及び患者指導に役立てる目的で作られています。
クリニック、入院中の患者指導、調剤薬局など活用できる場面はたくさんあります。
私は看護師ですが、臨床を離れて久しいこともあり、全部の種類の吸入器を扱ったことはありませんが、このアプリで簡単に勉強することができ助かりました。
また、喘息患者さんに関わる機会があるのですが、「症状が続いているけど上手に吸入できているかな?」と思う場面が時々あります。
そんな時はこのアプリを一緒に見たり、自宅でゆっくり見ながら練習してもらったり、吸入療法の支援につなげられたら良いなと思いました。
「医師や薬剤師から直接習う」以外の、自分で繰り返し練習できる方法は、慢性疾患の管理にとても有用だと思います。