花粉症の治療は「初期療法」からがおすすめ

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こんにちは。

そろそろ2月目前のこの時期、“ヤツら”の季節がやってきました。

……そう、「スギ花粉」です。

毎年、この時期になると鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳・目のかゆみなどの辛い症状に悩まされている方は多いのではないでしょうか。

そんな方におススメなのが、花粉シーズンの早いうちから治療を始めること=「初期療法」です。

花粉症には「初期療法」からがおススメ

「初期療法」とは、

花粉の飛散開始前または症状の極軽い時から薬物を予防的に服用することで、症状の発現を遅らせたり、症状を軽くしたりする方法

https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf 花粉症環境保健マニュアル2019(環境省)

です。つまり、花粉が降り始める前の症状がない時期か、「ちょっとかゆいかな??」くらい軽い時期から治療を始めて、症状を軽くしましょう。という治療法です。

具体的には、点鼻薬や目薬、内服を始めることになります。

そうすることで、シーズン中の症状を抑える効果があるのですね。

とはいえ、症状がないと病院に行くことすら忘れてしまう気持ちはよ~~く分かります(涙)。

でも、花粉シーズンを少しでも楽に過ごしたい方は、今からすぐ治療を始めるのがおすすめです。

「辛くなったら対応しよう」と考えるよりは、せっかく病院に行くのなら効果が高くなる方法を選んでいただけたらいいなと思います。

もちろん、お薬を使う治療と合わせ、同時に花粉を「除去・回避」する行動をとることも重要です。

花粉の飛散量は、「はなこさん」でチェックすることができます。

また、初期療法はあくまで「花粉シーズンの始まりに導入すると良い治療」ということで、この時処方されたお薬がシーズンの終わりまで継続できるかは症状の強さによります。

花粉の飛散量が増えるにつれて症状も重くなる方は、その状態に合わせた治療のステップアップ(お薬の強さや量、治療方法の変更など)が必要になることもありますので、しっかり継続して診察を受けることが大切です。

花粉症は何科で診てもらうの?

花粉症はいろいろな部位に症状が出るので、どんな病院に受診したら良いか、迷われることもあるかも知れません。

花粉症環境保健マニュアルには、

花粉症の症状が重い場合には耳鼻咽喉科や眼科での受診をお勧めします。他に内科や小児科、アレルギー科などでも診療を受けられます。

https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf 花粉症環境保健マニュアル2019(環境省)

と書かれています。

基本的には内科・小児科のかかりつけで診てもらうと良いかと思いますが、「鼻がつまって夜もゆっくり寝られない」とか「常に鼻にティッシュを詰めているくらい鼻水がたれる」といった重い症状が出ている方は耳鼻咽喉科で診てもらうと良いでしょう。

また、目のかゆみや充血が強い方は、眼科で診てもらうのが良いと思います。

アレルギー疾患の治療を行う目薬の中には、ステロイド剤が含まれるものもあります。

ステロイド剤はアレルギー疾患の治療に大きな役割を果たしてくれるものですが、目薬に含まれるものは眼圧上昇の副作用に注意する必要があり、眼科医の診察・指導のもとで使用するのが安心です。

症状を抑える「対症療法」と根治を目指す「アレルゲン免疫療法」

さて、これまでおススメしてきた初期療法は、花粉シーズンの初めに受けるものでした。その後、シーズンの終わりまで受ける治療は、あくまでもその時出ている辛い症状を抑える・緩和するための「対症療法」となります。

これに対し、「アレルゲン免疫療法」は、体質を変えて根本からアレルギーを治すことが可能です。つまり、花粉に反応しにくくなる体に変えていくことができる治療です。

これを受けるにはいくつかの注意点がありますが、その一つは「花粉のシーズンオフに治療を始める」ということです。

時期でいうとだいたい6月ごろになります。治療を望まれる方は、それまでに医師とよく相談しておくことをおすすめします。

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